イオンモールNagoyaNoritakeGardenを徹底分析!

SC徹底分析

イオンモールNagoya Noritake Gardenは、名古屋市西区則武新町に位置する大型ショッピングセンターです。

2021年10月27日に開業し、商業施設「イオンモール Nagoya Noritake Garden」とオフィス「BIZrium名古屋」が一体となった複合型施設です。

施設概要は以下の通りです。

項目 内容
開業 2021年10月27日
所在地 名古屋市西区則武新町3丁目1番17号
敷地面積 約57,000㎡
延床面積 約140,000㎡
商業施設総賃貸面積 約37,000㎡
オフィス総賃貸面積 約22,000㎡
専門店数 約150店舗
駐車台数 約2,100台
核店舗 イオンスタイル名古屋則武
基本商圏 5km圏・約32万世帯・約63万人

この施設を一言で表すなら、

「都心近接型・オフィス複合型・生活密着型SC」

です。

一般的な郊外型イオンモールとは異なり、名古屋駅に近い立地を生かして、住宅地の生活需要だけでなく、オフィスワーカーや都心回遊客も取り込むことを狙った施設と考えられます。

まず結論|Nagoya Noritake Gardenの総合評価

SC小売ラボ独自の評価では、Nagoya Noritake Gardenを次のように評価します。

評価項目 評価 100点換算
立地競争力 ★★★★★ 95
商圏ポテンシャル ★★★★★ 93
テナント集客力 ★★★★☆ 88
テナントミックス ★★★★☆ 90
日常利用性 ★★★★★ 94
飲食充実度 ★★★★★ 95
エンタメ・体験性 ★★★★☆ 88
ファミリー対応 ★★★★☆ 87
オフィスとの相乗効果 ★★★★★ 96
差別化 ★★★★☆ 91
将来性 ★★★★☆ 91
総合評価 ★★★★☆ 92

SC小売ラボ独自評価:92点

最大の強みは、

「名古屋駅近接 × オフィス × 日常利用 × 飲食 × 体験」

という複数の集客軸を持っていることです。

一方で、名古屋駅周辺の都心型商業施設や大型SCとの競争を考えると、今後はさらに「Nagoya Noritake Gardenだから行く理由」を強化する必要があります。

テナント構成を数字で分析する

2026年9月時点の公式サイトでは、ショップカテゴリーとして「ファッション」「グッズ」「スポーツ&アウトドア」「サービス」「クリニック」「エンターテインメント」「食料品」「総合スーパー/その他」が掲載され、ショップは106件です。

また、グルメカテゴリーは45件です。

したがって、本記事では、

ショップ106件+グルメ45件=151店舗

を店舗数分析の基本母数とします。

ただし、公式カテゴリーは1店舗が複数カテゴリーに登録されているケースがあるため、カテゴリー別店舗数を単純合計すると151店舗を超える場合があります。

そこで以下では、記事上の分析用に**各店舗を主たる業種へ分類した「独自分類」**を使用します。

業種別の店舗数・売場面積構成比

Nagoya Noritake Gardenのテナント構成をSC小売ラボ独自の業種分類で整理すると、以下のようになります。

業種 店舗数 店舗数構成比 推定売場面積 推定売場面積構成比
グルメ 45 29.8% 約7,000㎡ 約18.9%
グッズ・ライフスタイル 32 21.2% 約6,000㎡ 約16.2%
ファッション 23 15.2% 約5,800㎡ 約15.7%
サービス・医療・教育等 約34 約22.5% 約4,200㎡ 約11.4%
エンターテインメント 2 1.3% 約4,500㎡ 約12.2%
食料品・総合スーパー等 約15 約9.9% 約9,500㎡ 約25.7%
合計 151 100% 約37,000㎡ 100%

※店舗数は公式ショップ・グルメ一覧を基礎にしたSC小売ラボ独自分類。
※売場面積は、公式に公表されている商業施設総賃貸面積約37,000㎡をベースに、公開されている店舗情報・フロア構成・業態特性等から推計した参考値です。公式の業種別面積データではありません。

この表から分かること

非常に興味深いのが、

店舗数ではグルメが約30%

なのに対して、

売場面積では食料品・総合スーパー等が最大

となる点です。

これは、

「小型の飲食・サービステナントを多数配置し、大型区画は核店舗・大型物販・エンターテインメントなどに使う」

というSCの基本的なテナント構造を反映しています。

つまり、店舗数だけを見るのと売場面積を見るのでは、Nagoya Noritake Gardenのテナントミックスに対する印象が大きく変わります。

最大の特徴は「グルメ比率の高さ」

45店舗のグルメテナントを抱えることは、このSCの大きな特徴です。公式サイトではフードコート、レストラン、カフェ、スイーツなど幅広いカテゴリーが展開されています。

代表的な業態には、

  • サイゼリヤ
  • バーガーキング
  • スターバックス
  • マクドナルド
  • コメダ珈琲店
  • ミスタードーナツ
  • ピエトロ
  • 上海湯包小館
  • 回転焼肉 一升びん

などがあります。

グルメの評価

95点/100点

理由は、単純に店舗数が多いからではありません。

「ランチ」

「夕食」

「カフェ」

「テイクアウト」

「ファミリー」

「一人利用」

「オフィスワーカー」

という複数の利用シーンをカバーできるからです。

ファッションは「量」より「バランス」が特徴

ファッションカテゴリーは23店舗あります。

ユニクロ、AZUL BY MOUSSY、SM2 keittio、LAKOLE、BREEZE、GUNZE、Z-CRAFT、トレファクスタイルなど、価格帯・ターゲットが異なる店舗が組み合わされています。

ファッションの評価

88点/100点

ファッションだけで圧倒的な広域集客を狙うというより、

「日常利用+ファッション需要」

をバランスよく取り込む構成です。

これは名古屋駅周辺という立地を考えると合理的です。

グッズ・ライフスタイルは32店舗

グッズカテゴリーは32店舗が掲載されています。

代表的な店舗には、

  • TSUTAYA BOOKSTORE
  • 無印良品
  • Seria
  • 3COINS+plus
  • JINS
  • 島村楽器
  • DULTON DAY STACK NAGOYA
  • 212 KITCHEN STORE
  • Xiaomi Store
  • ガシャポンのデパート

などがあります。

グッズ・ライフスタイルの評価

91点/100点

特に評価したいのが、

「モノを買う」だけではなく「ライフスタイルを提案する」

店舗が多いことです。

TSUTAYA BOOKSTORE、無印良品、DULTON、212 KITCHEN STOREなどを組み合わせることで、単純な価格競争型SCにならないよう設計されています。

3Fは「目的来館型テナント」で上層階を活性化

Nagoya Noritake Gardenのテナント構成で非常に興味深いのが3Fです。

3Fには、

  • コニカミノルタプラネタリウム満天NAGOYA
  • namco
  • 島村楽器
  • ナゴヤガーデンクリニック
  • ECC外語学院
  • アローズジム
  • STEAM Campus
  • 猫カフェ MOCHA

などが配置されています。

これはSCリーシングの観点から見ると非常に重要です。

上層階は通常、

「目的がなければ行かない」

という弱点があります。

そこで、

医療・教育・エンタメ・フィットネス

などの目的来館型テナントを配置しています。

これは、

「上層階に上がる理由をテナントそのものでつくる」

というリーシング戦略です。

3Fの評価

93点/100点

独自評価①「集客力マトリクス」

ここからはSC小売ラボ独自の評価です。

各テナントを、

集客力 × 来館頻度

で評価すると、Nagoya Noritake Gardenのテナントミックスはかなりバランスが良いと考えられます。

来館頻度:高 来館頻度:低
集客力:高 イオンスタイル、ユニクロ、無印良品、飲食、医療 プラネタリウム、namco
集客力:中 ドラッグ・サービス・美容等 専門ファッション、雑貨
集客力:低 生活サービス ニッチ専門店

理想的なSCは、

「高集客・低頻度」

と

「中集客・高頻度」

の両方を持っています。

Nagoya Noritake Gardenは、この2つを比較的うまく組み合わせています。

→ SCの集客力

独自評価②「SCの5つの力」

SC小売ラボでは、SCの競争力を次の5項目で評価します。

① 集客力

90点

ユニクロ、無印良品、イオンスタイル、飲食、プラネタリウム、namcoなど、複数の集客装置があります。

② 日常利用力

94点

食品、飲食、医療、教育、美容、サービスなどが揃っており、日常利用をつくりやすい構成です。

③ 回遊力

89点

1Fの食品・飲食、2Fの物販、3Fの目的来館型テナントという構成によって、館内を上下に移動する理由があります。

④ 滞在力

94点

飲食、カフェ、書店、プラネタリウム、エンターテインメントなどが揃っています。

⑤ 差別化力

91点

オフィス併設、ノリタケの森との近接、プラネタリウム、体験型テナントなどが特徴です。

総合

91.6点

つまり、

「集客力だけで勝負するSCではなく、複数の目的を組み合わせて競争力をつくるSC」

と評価できます。

独自評価③「テナントミックス完成度」

テナントミックスを、

  • 集客テナント
  • 日常利用テナント
  • 高頻度テナント
  • 滞在テナント
  • 体験テナント
  • サービス
  • 差別化テナント

の7機能で評価します。

機能 評価 点数
集客 ★★★★★ 92
日常利用 ★★★★★ 95
高頻度 ★★★★☆ 89
滞在 ★★★★★ 94
体験 ★★★★★ 93
サービス ★★★★☆ 90
差別化 ★★★★☆ 91
平均 ★★★★☆ 92

テナントミックス完成度:92点

かなり完成度の高いテナント構成だと考えます。

→ SCのテナント構成

オフィス「BIZrium名古屋」が大きな強み

Nagoya Noritake Gardenを他のイオンモールと比較するとき、絶対に外せないのがBIZrium名古屋です。

商業施設約37,000㎡に対して、オフィスの総賃貸面積は約22,000㎡あります。

これは単なる不動産収益上のメリットだけではありません。

SC側には、

平日昼間の安定した人口

をもたらします。

例えば、

  • ランチ
  • カフェ
  • コンビニ的購買
  • 美容
  • クリーニング
  • ドラッグ
  • ATM
  • 銀行
  • 生活サービス

などとの相性が非常に良くなります。

オフィス複合効果

SC小売ラボ独自評価:

96点/100点

これはNagoya Noritake Gardenの最大の強みの一つです。

商圏分析|5km圏約63万人は大きなポテンシャル

公式資料では、基本商圏として5km圏内約32万世帯・約63万人を設定しています。

この数字だけを見ると、非常に大きな商圏です。

さらに、名古屋駅への近接性を考えると、一般的な郊外SCのように、

「5km圏の居住者だけを相手にする」

必要がありません。

商圏を、

  1. 近隣居住者
  2. 周辺勤務者
  3. 名古屋駅利用者
  4. 都心回遊客
  5. ノリタケの森来訪者

に分けて考える必要があります。

この複数商圏を持つことが強みです。

→ SCの商圏

競合SCとのポジショニング

Nagoya Noritake Gardenを単純に「イオンモール」として比較すると、本質を見誤る可能性があります。

SCタイプ 強み
名古屋駅周辺の百貨店・駅ビル 都心・ブランド・高単価
郊外型大型SC 広域集客・大型駐車場
近隣型SC 日常利用
Nagoya Noritake Garden 都心近接+日常+体験+オフィス

Nagoya Noritake Gardenが狙うべきポジションは、

「名古屋駅周辺より日常的で、郊外SCより都心的」

という中間領域です。

このポジションは非常に面白いと思います。

Nagoya Noritake Gardenの弱点

一方で、課題もあります。

① 名古屋駅周辺との競争

名古屋駅には大型商業施設が集積しており、ファッション・高級品・飲食・エンターテインメントなどで競争になります。

そのため、

「名古屋駅に行くよりNagoya Noritake Gardenに行く理由」

を明確にする必要があります。

② ファッションの広域集客力

ファッションは23店舗あり、ユニクロなど強いテナントもありますが、ファッションだけを目的に遠方から集客するタイプではありません。

したがって、ファッション単体ではなく、

飲食+ライフスタイル+体験

との組み合わせが重要です。

③ エンタメの選択肢

エンターテインメントカテゴリーは公式ショップ一覧ではプラネタリウムとnamcoの2店舗です。

プラネタリウムという強い目的来館施設がある一方、エンタメの種類という意味では今後拡張できる余地があります。

今後誘致すると面白いテナント

SC小売ラボとして今後のリーシングを考えるなら、以下の業種に注目します。

業種 必要度 集客力 来館頻度 SCとの相性
大型キッズエンタメ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★☆ 95
ペット関連 ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★★ 92
フィットネス強化 ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★★ 93
リユース ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★☆☆ 88
名古屋・東海地域飲食 ★★★★★ ★★★★★ ★★★★☆ 96
地域物産・食物販 ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★☆☆ 91
子育てサービス ★★★★★ ★★★★☆ ★★★★★ 95
高付加価値美容 ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★★★★ 91

特に面白いのは、

「名古屋・東海らしさ」

を強化することです。

名古屋駅周辺の施設と同じテナントを増やすのではなく、

「このSCに来ないと体験できない」

店舗を増やすことが差別化につながります。

→ SCのテナントリーシング

最も強化したいのは「体験型テナント」

今後のSCでは、ECと競合する物販よりも、

体験・サービス・飲食・医療・教育

などの重要性が高まります。

Nagoya Noritake Gardenはすでに、

  • プラネタリウム
  • namco
  • 猫カフェ
  • フィットネス
  • 教育
  • 医療
  • 飲食

などを取り入れています。

そのため、方向性としては間違っていません。

むしろ今後は、

「体験型SCとしてのブランドをさらに強化する」

ことが有効だと考えます。

SC小売ラボ独自「未来型SC指数」

最後に、Nagoya Noritake Gardenを将来のSCとして評価してみます。

評価項目 点数
都市近接性 95
商圏人口 94
日常利用 95
飲食 95
オフィス連携 96
体験価値 93
ファミリー対応 87
テナントミックス 92
差別化 91
将来性 91
未来型SC指数 93

未来型SC指数:93点

非常に高い評価です。

特に、

「物販だけに依存しない」

という点を高く評価します。

まとめ|Nagoya Noritake Gardenは「都心型生活SC」のモデル

イオンモールNagoya Noritake Gardenは、約37,000㎡の商業施設に約150店舗を集積し、約63万人・32万世帯の5km商圏を基本商圏としています。

その最大の特徴は、単純な大型ショッピングセンターではないことです。

① 名古屋駅に近い

② 約22,000㎡のオフィスを併設

③ グルメが45店舗

④ ファッション・グッズが充実

⑤ 医療・教育・サービスを導入

⑥ プラネタリウムなどの体験型施設を導入

という複数の機能を持っています。

SC小売ラボの独自評価では、

総合評価:92点

テナントミックス:92点

オフィス連携:96点

未来型SC指数:93点

と評価します。

今後さらに成長するためには、

「買い物のために行くSC」

から、

「食べる・遊ぶ・学ぶ・働く・健康になる・過ごすために行くSC」

へと進化することが重要です。

Nagoya Noritake Gardenは、その方向性をすでにかなり実現しているSCです。

今後のリーシングでは、店舗数を増やすことより、

「Nagoya Noritake Gardenでしか体験できない価値を増やす」

ことが、さらなる競争力向上のポイントになるでしょう。

→ 郊外型SCと駅前SC

データを見る際の注意点

本記事の「店舗数構成比」は、2026年9月時点の公式ショップ・グルメ一覧を基礎としています。公式サイトではショップ106件、グルメ45件が掲載されています。

一方、「売場面積構成比」は、公式に公表されている商業施設総賃貸面積約37,000㎡をベースにしたSC小売ラボ独自の推計値です。業種別の実際の契約面積・賃貸面積は公開されていないため、実際の数値とは異なる可能性があります。

そのため、ブログでは「売場面積構成比(推定)」と表記することで、データの信頼性と分析記事としての独自性を両立させています。

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